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道迷いによる事故を防ぐには、すばやい救助をするには2019.10.25

今年7月に開催された「The 4100Dマウンテントレイル in 野沢温泉」でレース中に参加者が行方不明になる事故が起きました。現在も消息がわかっていません。

日本トレイルランナーズ協会(以下JTRA)は大会主催者から事情を聴き、事故が起こった背景、発生後の主催者の対応などを分析し、今後このような事故が起こらないようにするには、どのような対応をすべきなのか、話し合いを重ねてきました。以下のような内容が討議されました。

 

  • 主催者ができるかぎりの準備をしても、コースアウトなどによる事故をまったくなくすことはできない。万が一に備えて、遭難救助保険などの加入、また参加者へ加入を勧めるべきではないだろうか。
  • ヘリコプターなどから発信端末の位置を探索するサービスや、通信会社の位置情報共有サービスなど、遭難時の捜索に有効な有料サービスが出てきている。大会主催者はそれらのサービスの導入を検討するべきではないだろうか。
  • 有料サービスを使わなくても、多くの参加者が携帯しているスマートフォン、またGPS時計は、実は優れた安全管理器具であり、アプリやナビゲーション機能を使えば現在位置を特定でき、コースアウトにいち早く気づくことができる。大会主催者はそれらの機器を有効に使ってもらうよう、大会コースのGPSデータの公表を義務とし、参加者の必携装備とするのはどうだろうか。
  • このようなサービスや器具の利用を検討することは大事だ。ただ、それ以前に選手へコースアストやそれによる事故に対する認識、安全管理の意識向上をどのように促したらいいのだろうか。

 

JTRAはこの話合いの結果をテーマとして、全国の大会主催者との意見交換会を開催することにしました。また意見交換会の議事録を共有するなど、参加者と大会関係者の安全確保の向上に努めます。

 

台風、大雨などの極端な気象が日常化していますが、アウトドアでは大会・イベント参加であっても、個人・グループでの活動であっても、自分の身は自分で守ることが必要です。その山の情報をもとにした無理のないプラン、そして十分な装備を用意しましょう。山で不測の事態が起きたとき、あなたはその身と携行している道具だけで切り抜けなくてはなりません。ときには出かけないことが最良な場合もあります。

 

みなさんがより楽しく野山で遊べるよう、JTRAは努力しています。この件に関してご意見がありましたら、下記のフォームにご入力ください。意見交換会の参考にさせていただきます。個別にお返事をすることはできませんが、ご了承ください。

 

2019年10月25日

日本トレイルランナーズ協会